女子プロレス「スターダム」のジュリア(30)が、3月いっぱいで退団することが取材で明らかになった。団体最高峰ワールド王座の戴冠実績があり、現在も新日本プロレスのSTRONG女子王座を保持する中心選手の離脱は大きな波紋を呼ぶのは確実。退団後はロッシー小川氏(66)が旗揚げを予定する新団体への参加が有力視されるだけでなく、かねて米メディアで報じられてきた世界最大団体「WWE」を目指す可能性もある。お騒がせ女の去就が注目を集めそうだ。

 複数の関係者によると、ジュリアは昨年末の段階でスターダムを運営するブシロードファイト側に退団の意思を伝えていたという。話し合いの結果、契約満了となる3月いっぱいで団体を離れることで合意に至った模様だ。

 ジュリアは2019年10月にアイスリボンの寮を飛び出し、スターダムのリングに電撃登場。大騒動の末に移籍を果たすと、ブシロード体制になった新生スターダムでメキメキと頭角を現した。

スターダム参戦当初のジュリア(2019年)
スターダム参戦当初のジュリア(2019年)

 20年3月の「シンデレラ・トーナメント」を制覇すると、7月にワンダー王座を初戴冠。同年度の「プロレス大賞」女子プロレス大賞を初受賞し、一躍業界トップにのし上がった。21年3月には中野たむとの「敗者髪切りマッチ」で敗れて丸刈りになったことも大きな話題となり、歯に衣着せぬ発言と抜群の発信力を武器にスターダムマットを席巻。22年12月には団体最高峰のワールド王座を初戴冠した。

 だが、23年4月の同王座陥落が一つの転機になった。スターダムマットではワールドとワンダーの2大シングル王座獲得だけでなく「シンデレラ・トーナメント」と「5★STAR GP」も制したことで、団体内で目標とするものがなくなった。そこで、まだ見ぬ世界を見るためにも団体を離れるという決断に至ったようだ。

 くしくも昨年末のインタビューでは24年について「完全に自分のことだけを考えて、ワガママに動いてもいいかなって思う。突出した存在になりたいなって」と意味深に語っていた。その言葉通り、今年1月には自身率いる「ドンナ・デル・モンド」を解散。ユニットとして活動した4年の歴史にピリオドを打ち、個人プレーヤーとしての活動をスタートした。

5★STAR GPを制したジュリア(2021年)
5★STAR GPを制したジュリア(2021年)

 気になるのは退団後だ。有力視されるのが、2月4日付でスターダムのエグゼクティブプロデューサーを解任された小川氏への〝合流〟だ。ジュリアはスターへと導いてくれた小川氏を慕っており、在任中最後の大会となった2月4日大阪大会後、自身のX(旧ツイッター)に「ロッシー小川の作ったスターダムと出会えて、私は幸せもんや。13周年おめでとう、スターダム!」と投稿している。小川氏は新団体設立を模索していることを認めており、旗揚げに参加する可能性がある。

 一方で捨てきれないのが、海外団体への移籍だ。昨年は「海外進出」を掲げ、新日本のSTRONG女子王座を戴冠。ここまで米国での3度の防衛戦を経て9度の防衛に成功したことで、海外にもその名を広めた。複数の米国メディアでは、WWEが興味を示していると報じられた。昨年11月の記者会見ではCCO(最高コンテンツ責任者)のトリプルHに、ジュリアに関する質問が飛んだほどだ。

 海外団体への移籍について、ジュリアはこれまでに「私にはまだ日本でやることが残ってるよ。今後のことで明確なことは何もないよ」としつつも「目的のためだったら、海外に行くのも一つの手段かもしれないって思うことがある」とも語っている。

 新団体移籍か、それとも米国マットへの本格進出か。残り1か月。STRONG女子王座の行方も含め、お騒がせ女の動向から目が離せない。