女子プロレス界の盟主を襲った〝お家騒動〟が大きな波紋を呼んでいる。「スターダム」はエグゼクティブプロデューサーを務めたロッシー小川氏(66)を2月4日付で契約解除。理由を「多数のスターダム所属選手・スタッフに対する引抜き行為があったことを覚知し」と説明した。一方の小川氏は引き抜き行為を否定しつつも、新団体設立に向け動いていることを認める事態に。ファンから団体の先行きを不安視する声が上がる中、選手は何を思うのか。ワールド王者の舞華が胸中を語った。
舞華が小川氏の契約解除を知ったのは、4日の試合後だ。団体の旗揚げ13周年記念として行われた大阪大会は、メインのワールド王座戦で上谷沙弥を退け、初防衛に成功。舞華は小川氏を含め全所属選手をリング上に呼び込み、大会を締めた。
「私が一人で大会を締めてもよかったんだけど、小川さんがつくった団体の13周年だったから、あれは私の粋な計らい。あの時、私も小川さんが辞めるなんて知らなかった」
小川氏はこの直後に契約解除を通告されたとされ、結果的にこれがスターダムメンバーとの〝最後の場〟に。翌日に団体から正式に発表され、大きな騒動となった。ただし、これにとばっちりをくらったのが舞華だ。
「私、かわいそうだと思うんだよ」と切り出すや「ベルト取った時(昨年12月29日、両国)はPPVが試合の最後まで映らなくて、今回の初防衛戦も必死に戦って防衛したのに小川さんに話題を奪われた。ふざけんな! 私たち選手は必死に戦ってるのにさ、こんな仕打ちをされるなんて。私は小川さんにも会社にも怒ってるよ」と憤りを隠せない。
大団円で終わったメモリアル大会が、小川氏の解任騒動で吹っ飛んでしまったからだ。一方で「でも、私的には友好的に送り出してあげたかったけどね…」と急な退団には思うところがある様子も見せた。
今回の騒動により、ファンからもさまざまな意見が飛んでいる。特に小川氏が新団体設立に向けて動いていることが明白となったことで、分裂を危惧する声が上がっているのも事実だ。
舞華は不安を打ち消すように「私は守るべきものを守る」と強調。「ファンの人を悲しませるような選択をする選手は、今のスターダムに誰一人としていないって胸張って言える。だから、ファンの人も不安にならないでほしいし、会社の上の人たちより私たちのことを見ててほしい」と呼びかけた。
もちろん王者の責務も果たす。「前回(2022年5月)、上谷に負けた時も今回も家族が見に来てくれてて。家族の前で負けたことがトラウマになっていたから、今回、そのトラウマに打ち勝てて私としても成長した。今回はおばあちゃんにベルトをかけてあげることができて、喜んでくれてよかった」。上谷へのリベンジを果たしたことで、大きな自信を得た。
だからこそ「団体のトップとして選手、ファンを支えつつ引っ張っていきながら、みんなで一緒に上に行きたい。こんな状況、私がトップじゃないと乗り越えられないと思う。だからこれは神様からの試練。ここから女帝時代の見せどころですよ」ときっぱり。激動のスターダムマットの〝救世主〟になるか注目だ。













