ジャーナリストの鈴木エイト氏の発言によって名誉を傷つけられたとして、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者A氏が約1100万円の損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論が31日、東京地裁(桃崎剛裁判長)で行われた。

 A氏は1995年に脱会を希望する家族らによって都内のマンションの一室に監禁されたが、信仰を捨てなかったという。現在は「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」の代表を務めている。
 
 訴状によると鈴木氏がA氏を「引きこもり」と表現したことやテレビ、X(旧ツイッター)での発言で名誉を傷付けられたという。意見陳述ではA氏は「エイト氏の発言は、私の拉致監禁被害を否定し、私の社会的評価を著しく貶めた」などと主張。一方、エイト氏は「統一教会が日本にどれほどの被害を与えてきたかは、昨年の10月に文部科学省が裁判所に解散命令請求を行ったことでも明白」とし、「統一教会とその関連団体は地方自治体やメディア、コメンテーター、弁護士などに対してスラップ的な訴訟を乱発しており、今回の訴訟も教団にとって都合の悪い発信を続ける私の言論活動を封じる目的で起こされた」と請求棄却を求めた。

 期日後、会見を開いたエイト氏は「(世界平和統一家庭連合の)報道が少なくなってるところで私の裁判を通して統一教会が『こんなおかしなことを仕掛けてるんだ』というのを見せていければなと思っている。面倒な所はありますけど、教団サイドがやっていることがいかにおかしいか。そういうことを社会に周知させるという点では1つ効果的なのかなと思います」と話した。