ドジャースOBで、現在は球団の編成部門でスペシャルアシスタントを務めているエイドリアン・ゴンザレス氏(41)が24日(日本時間25日)に大谷翔平投手(29)を巡る約7年前の騒動の舞台裏を明かした。

 デビッド・ヴァッセー氏が長年司会を務めるドジャースのラジオ番組「ドジャー・トーク」にゲスト出演したゴンザレス氏は大谷と10年総額7億ドル(約1015億円=合意当時)、山本由伸投手(25)と12年総額3億2500万ドル(約465億円=同)と巨額契約したことについて「アンドリュー・フリードマン(編成本部長)との会話で、彼がいかに2人の選手が好きかという話をいつも聞いていたから、驚かなかった」と語った。

 ゴンザレス氏と大谷で思い出されるのは2016年11月の“タンパリング疑惑騒動”だ。同10日の侍ジャパンとメキシコ代表との強化試合前、ドジャースの一員だった同氏が大谷に球団グッズを詰め込んだバッグをプレゼントしたことで「明らかなタンパリング」と日米球界を揺るがせた。
「あれは面白い話だよね。あの時すでに大谷がポスティングされるだろうと噂されていて、その当時からアンドリューは大谷の大ファン。兄エドガーが以前、巨人でプレーし、スカウトだったこともあって、メキシコ代表のヘッドコーチになった時にチーム・ジャパンとミニシリーズを企画したんだ。シーズンが終わっていたから、自分も応援で日本に行ったんだけど、ドジャースに『行ってくる、大谷もその大会に出ている』と伝えた」

 すると、フリードマン編成本部長と球団からこう依頼されたという。

「『大谷にケアパッケージを作ったら、彼に渡してくれるかい?』と。我々がやるのはルールに反しているが、選手個人としてなら何を持って行ってもいいはずだからって言われたんで、僕は『もちろん。問題ない』と引き受け、打撃練習中に大谷にあいさつし、ケアパッケージをプレゼント。大谷からお返しのサイン入りのユニホームをもらった。ユニホームの交換や記念撮影は選手なら誰でもやる」

 その場にドジャースのスカウト3人がいたことでタンパリングに当たると米国で問題になった。

「結果的にドジャースは怒られて、罰金を払うことになったけど、その可能性はあると覚悟していた。数年たった今振り返ってみると、ドジャースが本気で興味を持っているよとスパークさせることができ、あの時投資したものが報われたよね」と懐かしそうに振り返った。

 昨年12月14日に行われた入団会見でオーナーのマーク・ウォルター氏、フリードマン編成本部長が満面の笑みだったのは納得だ。