レスリング女子でパリ五輪53キロ級代表内定の藤波朱理(20=日体大)は、プレッシャー大歓迎だ。

 藤波は14日に行われた第5回東日本大学女子リーグ戦(東京・国学院高校)に出場。パリ五輪57キロ級代表内定の桜井つぐみ(22=育英大)との対戦を含む3試合を戦い、全勝で連勝記録を133にまで伸ばした。本人は「意識はしていない」と、これまで通りのコメントを貫いた。

 ところが、父の俊一コーチは「さすがにここまで連勝が伸びてくると、意識せざるを得ない。気持ちの面でも変わってきた。今までは何も聞いてこなかったのに、この間は試合の日に『今日は公式戦?』と聞いてきた時もあったぐらい」と明かした。

 心配な兆候と思いきや、俊一コーチは大きなプラスにとらえた。「本人の性格上、とにかく目立つことが好き。注目されるのは、本人にとって間違いなくいい影響を与えると思う。(昨年9月の)世界選手権の準々決勝では5点先制されてから逆転したように、劣勢になっても力を発揮できる精神的な強さもある。このまま連勝が続いてプレッシャーがさらにかかることになっても、どんどん強くなっていけるはず」

 金メダルを期待される今夏の大舞台でも、このメンタルが大きな武器になりそうだ。