全国高校サッカー選手権で大論争を巻き起こした青森山田(青森)の〝ロングスロー〟に対する主力選手の本音は――。8日に国立で行われた全国高校サッカー選手権決勝は、青森山田が3―1で近江(滋賀)を撃破して2大会ぶり4度目の優勝で幕を閉じた。

 今大会も数多くの熱戦が繰り広げられたが、ファンにとって大きな関心事となったのがロングスローだ。得点に直結するケースが目立ち、今大会も多くのチームが武器として使用。特に王者の青森山田は伝統的にロングスローを用いて〝代名詞〟となっており、毎年のように賛否両論が同高にぶつけられている。

青森山田のロングスロー
青森山田のロングスロー

 ただ、青森山田は今大会でロングスローから挙げたゴールはゼロ。決して頼りすぎているわけではない。チーム内にもさまざまな考え方があり、司令塔として10番を背負うMF芝田玲(3年)は「正直、自分もロングスローが大好きかと言えば、大好きではないですけど…」と〝本音〟を吐露。「ロングスローをやることで、インターハイ(高校総体)も時間を使いすぎて勝てないということもあったし」とデメリットを指摘する。

 昨夏のインターハイは3回戦で明秀日立(茨城)に0―1と敗戦し、結果的に高校3冠を逃すことに。その試合では、時間を要するロングスローによって貴重な攻撃の時間が割かれた側面もあるとの反省も。つまり、リスクを背負ってのプレーであり、批判にはあたらないというわけだ。

 芝田は「ロングスローにたけた選手を置くというのは、山田として一つ(武器が)ある部分なので」との認識。その使い方を巡っては、サッカー界全体で議論が続きそうだ。