日本代表GK前川黛也(29=神戸)が、元日本代表GKの父・和也氏超えを誓った。

 前川は来年1月1日の国際親善試合タイ戦(国立)に向けて、28日から千葉県内で始まった森保ジャパンの合宿に参加し、精力的に汗を流している。29日の練習後には「(来年が)代表からのスタートですごく光栄。もっともっと上に行けるように、どんどんチャレンジしていきたい」と気持ちをたかぶらせた。

 日本代表は来年1月に、アジアカップ(カタール)を控えるが、その大舞台で思い出されるのが1992年の広島大会に出場した父・和也氏の〝珍プレー〟だ。

 準決勝の中国戦で途中出場すると、なんでもない相手のキックをまさかのトンネル。同点となる痛恨の失点を献上してしまい、その後何度となく珍プレーとして取り上げられることになった。

 前川は94年生まれのため、リアルタイムでは見ていないが「1試合見たわけではないけど、調べるとミスをしたシーンが出てくる」と前川家の〝自虐ネタ〟で報道陣の笑いを誘った。

 ただ、その中国戦では日本がその後勝ち越しに成功して勝利を収め、和也氏は決勝にも出場して安定したセービングで優勝に貢献。最終的にはハッピーエンドで終わる形となった。前川も父をリスペクトしており「そういった場でプレーできるのはすごいこと。それを見て感動はした」と熱い思いを明かした。

 そして時はたち、父と同じ大舞台に立つチャンスが巡ってきた。「父を超えて〝前川黛也〟として認められたいということは、小さいころから思ってきた。まずは日本代表の守護神として出るのが一番の目標」と力強く誓った。

 日本代表のGK前川といえば〝黛也〟。後世にそう語り継がれる活躍を果たせるか。