〝炎の飛龍〟こと藤波辰爾(69)が、23日付で新日本プロレスの新社長に就任した棚橋弘至(47)に緊急エールだ。アントニオ猪木、坂口征二、そして藤波に続く団体史上4人目の選手兼社長が誕生。自身が退任した19年半前とは大きく異なった状況下でかじ取りを任された後輩に、師匠でもある藤波が期待することとは――。
電撃的に発表された棚橋の社長就任。団体史上最後の選手兼社長を1999年6月から2004年6月までの5年間務めた藤波は「驚いたけど、これはうれしいことですからね。おめでとうございますと言いたいよね」と祝福の言葉を贈った。
新日本のみならず、近年のプロレス界ではリング上と経営をすみ分け、レスラー以外が社長を務めるケースが圧倒的に多い。棚橋社長の誕生は、新たな時代の転換点となる可能性がある。
藤波は「新日本プロレスという団体が、ファンからもっと見えやすくなるよね。昔は『あなたはどこの団体?』って聞かれたら、猪木さんやジャイアント馬場さんの名前で通っていた。そういう意味では今回、棚橋君という旗振り役ができたのはいいことだと思いますね」とプラス効果を力説した。
自身の社長時代は当時人気絶頂のK―1やPRIDEといった格闘技に猪木さんが関わっていたため、現場と板挟みになることも多かった。しかし、そうした「暗黒時代」を脱却し、現在の新日本はブシロードという親会社のもと安定した経営を続けている。
「新日本もいろいろ団体のあり方、企業のあり方を学んできたと思うし。とにかく最初は周りがサポートしてあげて、慣れるまではのびのびとやらせてもらえばいいんじゃないかな。僕らの時とは違うんだから。棚橋君の持ち前のポジティブな、明るい部分での楽しいプロレスをファンに見せてほしいね」と期待を寄せた。
一方で、レスラー業との両立は困難が予想される。藤波自身も一時は長期欠場に追い込まれ、引退を表明したこともある。「大変だと思いますよ。いろいろな行事があったり、試合数がどうしても減っちゃうと思うんだけど、体がなまらないように動かさなきゃいけないし」と指摘しつつ、エールを送る。
「選手としていろいろ大変な時期を背負った自負もあるだろうし、頑張ってほしいね。また肌を合わせて、ロックアップしましょう」。棚橋社長にリング上での再会を呼びかけた。













