NPBは広島からオリックスにFA移籍した西川龍馬外野手(28)が正式に選手契約を締結したと4日に公示した。

 すでに入団会見を行い、敦賀気比高の先輩でもある吉田正尚外野手(30=レッドソックス)の背番号「7」を引き継ぐことも決まった。「自分が来て4連覇を逃したと言われないように、結果で示したい。来季から4連覇を目指していきたい」と新天地での活躍を誓っている。

 西川は在籍8年で打率2割9分9厘の成績を残し、今季は故障による離脱もありながら、リーグ2位の3割5厘をマーク。好打者の移籍についてナインからは「打撃について学ばせてもらいたい」「チームの打撃力、得点力が上がるので頼もしい」との声も上がる一方で、ある球団関係者は「すごいいいバッターですし、実力者です」と認めつつも「もちろんレギュラーを取りにいくっていうことは難しいことだし、そこは競争になると思う」と話す。

 今季もチームには経験豊富なベテランが在籍する中、若手の台頭もありレギュラー争いは激しかった。CSファイナルでMVPに輝いた杉本は今季3度の二軍調整を経験し、2021年から遊撃のレギュラーをつかんだ紅林も開幕は二軍スタートだった。

 同関係者は「中嶋監督は常に競争、競争、ということを言ってますし、選手にはゆっくりしてる場合じゃないよっていうのは、どんな形であれ伝えているはず」と明かし「日本シリーズでも池田を外野で出していたし、監督はファームの試合もしっかり見て、選手の状態を考えながら起用している。どんな時でも安心している選手はいないし、(西川の加入で)ポジションを取られないぞという気持ちで臨むと思うので、競争ということに変わりはない」と力を込めた。

 もちろん今季は中川、杉本と経験値の高い選手に加えて野口、茶野ら若手の奮闘もあったが、外野のレギュラーが定着しなかったチームにとって西川の存在は大きく、起爆剤となることは間違いない。それでも4連覇と日本一奪還を目指すチームの外野手レギュラー奪取は、簡単なことではなさそうだ。