中日の本拠地・バンテリンドームで来季もラッキーゾーンや外野テラス席など、本塁打を出やすくするための改修が行われない可能性が高いことが分かった。立浪監督が13日に「来年もこのままだと思います。こちらの希望はありますけども、いろいろ難しい問題もあるみたい」と語った。

 ラッキーゾーンやテラス席については与田前監督も導入に前向きな姿勢を示していたものの結局、実現しなかった経緯がある。立浪監督も昨年9月14日に「ぜひそうしていただきたいなと思います」とコメントするなど将来的な導入を希望していたが、来季も現行の球場サイズのまま何も変わらない見込み。

 指揮官は「やっぱりバッターがなかなか育ちにくい球場であることは間違いない。来年は守備力も上げて、ある程度、僅差で勝てるゲームを増やしていかないと上を狙えない」と述べ、広いスタジアムに即した野球スタイルで戦うつもりだ。

 とはいえ、中日は今季も71本塁打で5年連続リーグ最低の本塁打数となっており、ファンやOBの間からはラッキーゾーンなどを求める声が高まっていた。

 星野監督時代を知るOBは「相手が打とうが中日の選手が打とうが、ホームランは野球の華。一発で流れが変わるゲームは面白い。ナゴヤ球場では(1996年6月12日のヤクルト戦で)ホームランバッターではない神野が1試合で3発打つなど、意外な選手がホームランを打って、ベンチもスタンドも大盛り上がりとなったことが何度もあった。バンテリンドームではそんなことが起こらないから、つまらない」とバッサリ。

 別のOBも「外野フェンスを動かせないのなら、マウンドやホームベースを5メートルぐらい(外野方向へ)前に出せないのか。ファンあってのプロ野球。ワクワクできるように変えていかなきゃ」と辛口だ。

 中日は直近10年間で8回もリーグ最低本塁打数を記録している。ホームラン欠乏症が解消されない限り、ラッキーゾーン待望論は今後もわき起こりそうだ。