陸上女子の田中希実(24=ニューバランス)は〝ハイブリッド化〟を究極の目標に掲げている。
4月からプロ選手として活動をスタートさせた中で「ノビノビとした選択ができるようになった。企業や学校に所属していると、思いついたことをすぐ行動に移すことができないこともあったが、今季はこちらからやりたいことをどんどん思いついたら行動に移すということが増えてきた」と変化を実感。自身の競技面はもちろん、次世代のアスリートを支援する「NON STOP PROJECT」など、多角的な領域で活動を行っている。
変化を恐れない姿勢が田中の長所の一つだが、フォームも日々ブラッシュアップを図っている。ケニア合宿内で「ケニアのいろんな選手と走ったことでこういうフォームで走ってみたいと思った。黒人選手特有のフォーム、黒人選手全体に共通している独特なリズミカルな動きにすごく憧れる」と心を動かされた。
現時点での自身のフォームは、黒人らしさがあまりないと自己分析。その一方で新たな発見があったという。「白人選手みたいなところや日本人独特のところが残っているので、逆にそこがいい感じでミックスできたら。各人種の一番いい部分をミックスさせたフォームが一番いいフォームなんじゃないかなと最近は思い始めている」と力を込めた。
現在は貴重なオフ期間を過ごしつつ、新シーズンに向けた準備も再開。12日には都内で行われた活動報告会に出席し「1人の人間として生きるにあたって、すごく考えさせられた1年だった。まだ成長できたと言い切ることはできないが、とても学びが多かった」と収穫を口にした。来年に迫るパリ五輪へ向けて、着実に歩みを進めているようだ。












