岸田文雄首相は26日に行われた参院本会議で、20代女性との不倫を認めて文部科学政務官を辞任した自民党の山田太郎参院議員について答弁した。

 任命責任を問う指摘に対し、首相は「このような事態に至ったことは誠に遺憾であります。私自身が先頭に立ち、内閣として緊張感を持って先送りのできない課題に全力で取り組み、国民の信頼回復に務めてまいります」と述べた。

 この答弁に日本共産党の小池晃書記局長は厳しい言葉を投げつけた。参院本会議後に国会内で会見を開くと、任命責任を厳しく追及。「昨日(25日)午前中に(岸田首相)は、すべての副大臣、政務官が男性だと(衆院本会議で)問われて『適材適所』だとおっしゃっていた。それが夕方になって(山田氏が)辞任。いつも何かあるたびに『任命責任、任命責任』とおっしゃるんですが、口だけじゃないのか。ご本人の責任を明確にするべきじゃないかなと思います」とぶった切った。

 山田氏は不倫報道を認めて謝罪し「一身上の都合」で同政務官の辞表を提出。政府はこの日、後任に本田顕子参院議員をあてる人事を持ち回りの閣議で決めていた。一方で山田氏は議員辞職はしない意向を示している。

 小池氏は「政務官辞任は当然ですけども、報道されていることがもし事実であるとすれば、国会議員の資格はないということになるのではないでしょうか」と指摘。「私は自民党として(山田氏の不倫騒動の)真相を徹底的に究明、解明する責任があると思います。山田氏は比例代表で当選して個人名投票で50万以上の得票を得ている。自民党の議席増の役割を果たした人物。(岸田首相は)党の代表として候補者にした。(買春行為があったという)報道通りならば法律に触れるわけですから、自民党としても放置できないことではないか。辞任でフタをするトカゲのしっぽ切りのような対応では許されない」と批判した。

 9月に発足した第2次岸田改造内閣で政務3役であった山田氏の辞任は今後、岸田首相の政権運営に大きなダメージとなって現れることも予想されている。