「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の平本淳也会長と石丸志門副代表は24日、国会内で開かれた岸田文雄首相の所信表明演説を受けての代表質問を傍聴した。

 立憲民主党の吉田晴美衆院議員は故ジャニー喜多川氏による性加害問題について「ジャニーズ性被害の方々が傍聴にいらしています。この問題は現役のタレント、アイドルを夢見る若者、ファンの方々も悩み苦しんでいます。ジャニーズ性加害問題は325人が被害を申請し、これは世界最大規模の子どもへの性加害事件です。有効な再発防止策を講じるには、岸田首相や加藤鮎子子ども担当相が、ジャニーズ性被害の方々に会い、ヒアリングを行うべきではないか。ジャニーズ性加害問題についてコメントするべきではないでしょうか」と質問した。

 これを受けて岸田首相は「旧ジャニーズ事務所の性加害問題などについて質問がありました」とした上で次のように述べた。

「子ども若者への性暴力は、心身に深刻な影響を及ぼす極めて悪質な行為であり、許されることではありません。ましてやそれが長期間、繰り返されたご指摘の事案(ジャニーズ事務所の性加害問題)は、あってはならないことであります。弱い立場に置かれた子ども若者が、被害に遭う事案があとを絶たない現状を踏まえれば、すべての若者や子どもが、性被害にあうことなく安心して過ごすことができる社会の実現に取り組むことが重要です。その際、被害等の当事者の声を聞くことを通じて、被害実態を把握することは大切だと認識を致しています」

 終了後、平本氏は「本会議場で、ジャニーズ性加害問題という〝ワード〟が発せられたこと(岸田)総理の口からも『ジャニーズ』という言葉において、この問題が認識されたということについては、大きな一歩かと思います。これまで語られることや議論されることなく、ましてや伝わっているのか、この事件を認識しているのか、ということにおいての一歩目、二歩目が、払拭されたと思っています」とした。

 石丸氏は「(野党の)ヒアリングでは(政府から)建設的な意見は出てこなかった。その間、政府与党からもジャニーズという単語すら出てこなかった。それが本会議場で議事録が残る場面で〝ジャニーズ〟という言葉が出てきたことは、小さな一言であったかもしれないですけど、その一言は大きな一歩になるのではないかと思います」とコメントした。