政治評論家の田崎史郎氏が26日、情報番組「ひるおび」(TBS系)に出演。25日の参院本会議で、岸田文雄首相が自民党参院幹事長の世耕弘成氏から厳しいダメ出しを連発されたことに「岸田さん、本当に怒ってるんじゃないか」と私見を明かした。

 岸田首相は23日の党役員会で「過去2年間で税収が増えた分を国民に分かりやすく還元すべき」として、所得税の減税を検討するように党に指示した。

 これまでも「還元」という言葉を使って発信してきた岸田首相だが、世耕氏は25日の参院本会議で「還元という言葉がわかりにくかった」とダメ出し。さらに「国民の期待するリーダーとしての姿を示せてないから、支持率が低下しているのではないか」「言葉についてはいくばくかの弱さを感じざるをえない」「総理が何をしようとしているのか全く伝わらない」などと、辛らつな言葉を並べ立てて話題となっていた。

 自民党の参院幹事長が首相を批判するのは、小泉政権下での青木幹雄氏以来、2度目のことだが、田崎氏は「青木さんの時は『よく言った』だった。世耕さんも最初はそういう評価だったが徐々に、そもそも減税を言い出したのは世耕さんが最初でしょ。おかしいじゃないか、という声が増えていった。世耕さんは株が上がるどころか、批判が強まっている」と解説した。

 かつて青木氏の批判に当時の小泉首相が感謝を口にしたのに対して、岸田首相は世耕氏の発言をほぼスルー状態。世耕氏への答弁で登壇した岸田首相は不敵な笑みを浮かべていたが、これに田崎氏は「岸田さん、本当に怒ってるんじゃないかと思いますよ。そもそも減税を言い出したの、あなたでしょと」と指摘した。

 同じ自民党内で首相と参院幹事長のバチバチの対立に、コメンテーターの副島淳は「質のいいサスペンスドラマを見てるみたい」。登壇時の岸田首相の表情については「登壇するときの笑みは不敵な笑みにしか見えなかったですね。怖かったです。犯人の笑いみたい」と評した。