「ヒーロー」「愛のかげり」などのヒット曲で知られる英国人女性シンガーのボニー・タイラー(74)が、7日に容体が悪化したためポルトガルで「人工昏睡状態」に置かれているという。ポルトガルの有力日刊紙「コレイオ・ダ・マニャ」が8日、報じた。

 伝説的なウェールズ人歌手のタイラーは、先月末に腸穿孔のためポルトガルのファロ病院に緊急搬送され、その後アルガルヴェ地方で緊急腸手術を受けた。タイラーの容体は7日までは安定していたものの、数時間で悪化したという。

 同紙はタイラーが現在「意識不明」で、人工呼吸器を使って呼吸していると報じている。また中間治療室から集中治療室に移され「ボニー・タイラーは腸の手術後、ファロ病院で数日間入院し、人工昏睡状態にある。我々が把握している情報によると、その歌手は意識不明で、集中治療室で人工呼吸器につながれている」状態だという。

 また担当医師らは、今後数時間で容態がどのように推移するか予測できないと認めたとも報じられている。タイラーは4月30日に病院に緊急搬送されたとみられている。

 ポルトガル南部と英国を行き来しながら生活しているタイラーの広報担当者は、7日に「ボニーが自宅のあるポルトガルのファロにある病院に緊急腸手術のため入院したことをお知らせするのは大変残念です。彼女の家族、友人、そしてファンの方々は皆、このニュースを心配し、彼女の完全かつ迅速な回復を願っていることでしょう」との声明を出していた。

 手術は無事に終わり、タイラーは現在回復に向かっているという。

 タイラーは1980年代に大活躍し、83年の全米・全英1位の大ヒット曲「トータル・エクリプス・オブ・ザ・ハート(愛のかげり)」が最もよく知られている。また「イッツ・ア・ハートエイク」や「ホールディング・アウト・フォー・ア・ヒーロー(ヒーロー)」など、他にも多くのヒット曲を出している。

 特に「ヒーロー」は日本語でもカバーされた曲で大人気を呼び、ドラマの主題歌や格闘技の入場曲などで多方面で使用されている。