7日放送のフジテレビ系ドラマ「今夜、秘密のキッチンで」第5話は、主人公の主婦あゆみ(木南晴夏)とシェフの慧(高杉真宙)が別れを遂げてしまう可能性が示唆され、視聴者を感極まらせた。

 社長夫人ながら家庭で孤立するあゆみの傍らに突然現れた「Kei」こと慧。月夜になるとキッチンで料理にいそしむこの男性は、人に触れることができない。その正体は、転落事故で意識を失ったままのイタリアンシェフ。未完成のレシピノートを完成させたい思いが、霊のように自身を出現させた。2人には恋愛感情が芽生える。

 5話では、慧が「夏のポルペッテ」のレシピを完成させ、念願がかなう。それは入院中のリアル慧が意識を取り戻し、あゆみとの日々を忘れる可能性をはらむ。慧には婚約者(瀧本美織)もいる。

 最後の晩餐になるかもしれないポルペッテを食べる2人。「Keiとずっと一緒にいたい」とあゆみが言えば、慧は「あなたのことが好きなんです」。外に目をやると満月が。「俺が生き返って退院したらさ、最初の満月の日にあゆみさんに会いに行くよ。信じて待っていて」と慧は誓い、やがてその姿が消えてしまった。

 X(旧ツイッター)には、「切ないなぁ」「ファンタジーに違和感ありながらも今日の回めっちゃ泣いた」「慧の『生き返ったら戻る』という告白に涙!」といった涙腺刺激反応が寄せられた。

 満月の語りシーンといえば、その前夜6日の日本テレビ系「月夜行路―答えは名作の中に―」第5話でも見られた。奇しくも、高杉と新婚の波瑠が麻生久美子とダブル主演のドラマ。家庭で孤立感にさいなまれる主婦の涼子(麻生)が、夫の浮気疑惑を探る中で知り合った銀座バーのママ・ルナ(波瑠)にひかれていく。謎めくルナのことを深く知りたい涼子の前から、ルナは突然行方をくらませる――。

 涼子はルナが大阪・住吉大社の反橋にいると突き止める。「月」を手がかりに「大阪で有名な月スポット」の反橋へ。その夜は皆既月食だった。ルナが「涼子の友達になりたい」と語ると、涼子は「とっくに友達のつもりだけど」。夜空では、赤くなって欠けていた月がもとの満月に戻っていた。

 Xには「『とっくに友達のつもりだけど』号泣号泣号泣」「第5話めちゃくちゃ面白かったですね泣」「涙涙涙」「涙止まんない」などと泣けた告白が相次いだ。

 フジと日テレで、同じ満月の下、かやた愛が語られ、一方ではシスターフッドが芽生えた。ルナいわく「月食はリセットと再生の象徴だと言われています」。再生はあゆみと慧の物語にも共通する。波瑠と高杉は夫婦で連日、月夜物語を演じていた。