鹿児島国体の高校野球硬式の部は11日、鹿児島市の平和リース球場で準決勝が行われ、今夏の甲子園で準優勝の仙台育英(宮城)が9―7で北海(北海道)に逆転勝利し、決勝進出。今大会は雨天順延の影響で決勝戦が実施されないため優勝が決まり、11年ぶりに国体を制した。
ベンチメンバー全18人が出場し、全員野球で優勝をもぎ取った。4点ビハインドの4回に打線が爆発。7安打を集中させて一挙5点を奪い、試合をひっくり返した。その後、逆転を許したが、1点を追う8回だ。一死三塁から山田脩也内野手(3年)が中越えに適時三塁打を放ち、同点に追いつくと、続く湯浅桜翼内野手(2年)の右前適時打で再び逆転に成功した。
自慢の投手陣は北海打線に打ち込まれて苦しんだが、打線が計16安打の猛攻を見せて打ち勝った。試合後、須江航監督は目を真っ赤にさせながら「感動ですね。9回は(4番手で)木村が投げてて涙が止まらなかったです。全員出したいって思いながら、でも温情で出すんじゃなくて本当に戦力として出せた。場面場面で、期待に応えてくれた3年間が尊いですね。苦しいところで公式戦初出場でもいいピッチングができる、その3年間が尊いですね」としみじみと語った。
8回に値千金の同点打を放ち、プロ志望届を提出している山田は「最後は笑顔で終わろうという中でしっかり勝ちきれた。全員で笑顔で終わることができて本当にうれしい。日本一を目標にやってきて神宮、選抜、夏は優勝ができず国体が集大成。日本一を取れて全ての人に感謝したい」と笑顔で語った。
須江監督は「最後まで3年生には、すてきなものをたくさんいただいてありがたい。人生において喜びと彩りを与えてくれて、感謝しかない。本当に言葉がないです。多くの人は、多くの人の犠牲とか我慢で成り立っている。うれし事とか、悲し事も経験できる。それを忘れないで失敗しても立ち上がって最後までやりきって欲しい」とナインにエールを送った。












