人生を変えた〝きっかけ〟とは――。バレーボール男子日本代表の主将・石川祐希(27=ミラノ)が9日、都内で開催されたデサント社のイベントに出席。全国各地から集まった高校生・大学生に、〝一流の考え〟を伝授した。

 8日に閉幕した男子W杯(東京・国立代々木競技場第一体育館)では、チームの大黒柱として日本のパリ五輪切符獲得に大きく貢献。大会直後で疲労が残る中でも「高校生や大学生も(W杯を)見ていた選手も非常に多いと思う。そういった熱が高い時に教えられるのは僕自身もうれしい」と笑顔を見せた。

 トークセッションでは自身の経験談を告白した。中央大入学時は「海外に行こうなんて思ってなかった」というが、1年時にイタリア1部・セリエAのチームから短期留学のオファーが飛び込んできた。「僕が『行きます』と言ったから、今の自分がある。そこで『日本がいいです』と言ってたら、今の僕は決していなかった」としみじみ振り返った。

 人生は数々の分岐点に遭遇する。石川もいばらの道を選んだことで、新たな世界が切り開くことができた。「安定を求めるのも大事だが、自分が進化するためには、何か新しいことを絶対取り入れていかないと成長しない。新しいことは積極的にやっていくべきだと思う」との見解を示した。

 その上で「結果が出ないことは別に失敗ではない。結果が出ない間の過程で学べることはたくさんある」とエール。日本のエースの深い言葉は、金の卵たちの心に深く刻まれた。