バレーボール男子日本代表の高橋藍(22=日体大)は〝有言実行の精神〟で壁を打ち破った。
2024年パリ五輪予選を兼ねたバレーボール男子W杯3日目(3日、東京・国立代々木競技場第一体育館)、世界ランキング5位の日本は同20位のチュニジアに3―0で快勝。通算成績を2勝1敗とした。
辛勝した9月30日のフィンランド戦、1日のエジプト戦は第1、2セットを先取するも〝魔の第3セット〟で相手に流れを献上。いずれもフルセットとなり、エジプトにはまさかの黒星を喫する形となったが、高橋は冷静だった。「考えてもしょうがないし、自分たちでやるべきことをやってきたと思っているので、それをこの試合で出すだけ」と平常心で戦い抜き、チームトップタイとなる13得点をマークした。
強気な発言は「苦しい状況でも自分のためだと思ってやってるので、無理やりでもいい方向に向けている」と明かす一方で、高校時代は緊張しやすい性格だった。東山高(京都)2年時には、1学年上でともに日の丸を背負う大塚達宣(パナソニック)擁する洛南(京都)に大苦戦。「勝てない時に、自分自身がエースとしてやっていたけど、自分が決められないから、チームが負けていたので、やっぱりその時はすごい考えた」と思い悩んだ時期もあったという。
どうしたらいいのか――。日々考え抜く中でたどり着いた境地は至ってシンプルなものだった。「この考えがどれだけちっぽけなことなんだろうと感じてからは、すごい気持ちが楽になった」。自分に訪れる困難は、さらなる進化に必須の良薬。「乗り越えた先に強い自分がいる」と必死に走り続けてきた。
日本バレー界の代表としてコートに立つ高橋は「口に出せば自分自身もやらないという気持ちにもなる」。すでに1敗を喫しており、これ以上の負けは許されない。それでも「残り4試合必ず勝って五輪切符を必ず取る」と力強く宣言。最後まで強メンタルでチームを引っ張る覚悟だ。












