新日本プロレスのザック・セイバーJr.(36)が、アントニオ猪木さんの追悼興行として開催された米AEW「レッスルドリーム」(1日=日本時間2日、ワシントン州シアトル)で抜群の存在感を見せつけた。

 ブライアン・ダニエルソン(42)からの指名により実現したテクニシャン同士のシングルマッチ。当初は2022年6月の新日本とAEWの合同興行での予定されていたが、ブライアンの負傷により流れた一戦だ。

 序盤はお互いの動きをけん制し、なかなか組み合おうとはしなかった両雄が、ブライアンの片足タックルを合図に開戦。息をのむグラウンドの攻防で観衆を魅了した。

 ザックがロメロスペシャルを決めると、即座に脱出したブライアンも同技で対抗。意地とプライドが交錯する。スタンドでも激しいエルボースマッシュの応酬を繰り広げ、腹部へのパンチでブライアンを悶絶させたザックは「来い!」と挑発。容赦なく右手首を踏みつけると、右手の中指を強引に曲げてみせる。非情攻撃の連続に会場は大ブーイングに包まれた。

 その後もブライアンの右腕に集中砲火を浴びせると、逆にドラゴンスクルー2連発をくらい左脚に大ダメージを負ってしまう。それでもイエスロックを阻止し、みちのくドライバー、複合関節技を駆使してあと一歩まで追い込んだザックだったが、最後は2発目のブサイクニーをくらい3カウントを奪われた。

 6月にはオカダ・カズチカがブライアントと一騎打ち。変型リバースダブルアームバーでタップアウトし、2015年8月の中邑真輔戦以来のギブアップ負けを喫した。

 新日勢は2連敗となったが、ザックが世界最高峰のテクニックを米国マットで誇示したのは事実。その自信を裏返すように、試合後にブライアンから握手を求められたザックは堂々と拒否し、リングを後にした。