早くも盛り上がりが最高潮だ。2024年パリ五輪予選を兼ねたバレーボール男子W杯初日(30日、東京・国立代々木競技場第一体育館)、世界ランキング5位の日本は同28位のフィンランドに3―2で勝利し、白星スタートを切った。

 嫌な雰囲気を一丸で振り払った。主将・石川祐希(27=ミラノ)、高橋藍(22=日体大)らを軸に、序盤は日本のペースで試合を展開。第1、2セットを連取した。ところが、第3セット途中でテレビカメラをつるす4本のワイヤーのうち1本が切れるアクシデントが発生。流れが途切れた影響もあったのか、第3、4セットを奪われてしまう。それでも、最終第5セットは10―12からの5連続得点でフィンランドを振り切った。

 格下相手に苦戦を強いられつつも、きっちりと初戦に勝利。石川は「1セット目、2セット目は非常に良い出だしだったけど、ミスが多かった」と猛省したが、初戦から厳しい戦いを経験できたのは大きなプラスだ。「明日からも3セット以降の試合が続くと思うし、初戦で危機感を感じたのは良いこと。勝てたから言えることだが、次の試合以降に生かされると思う」と前向きに語った。

 9月24日まで開催された女子W杯で、日本は惜しくもパリ五輪切符を手にすることができなかった。しかし、主将・古賀紗理那(27=NEC)を中心とする〝全員バレー〟を一目見ようと連日多くのファンが来場。想像以上の反響ぶりに、大会関係者は「正直、女子もこれだけ盛り上がると思っていなかった。男子はもっとすごいことになるのでは」と苦笑いを浮かべるほどだった。

 予想通り男子W杯のチケットは全て完売。この日は、2階の自由席の争奪戦に参加したファンが午前8時ごろから並んでいたという。さらにグッズ売り場には長蛇の列ができており、昼過ぎの段階で100メートル以上の長さにまで及んでいた。そんなファンに対し、高橋は「みなさんの力のおかげで勝ちきることができたので、本当に感謝している。日本のバレーでみなさんと一緒に戦っていきたい」と力強く宣言する。

 まだ大会は始まったばかり。さらなる大フィーバーが巻き起こる可能性も十分にありそうだ。