J1札幌の元日本代表MF小野伸二(44)が27日に今季限りでの現役引退を発表。元日本代表FW武田修宏氏(56=本紙評論家)が惜別の言葉を贈った。

 小野は44歳を迎えたこの日、自身のインスタグラムで引退を表明。「サッカーと出会い39年間もの間、僕の相棒として戦ってくれた〝足〟がそろそろ休ませてくれと言うので、今シーズンを最後に、プロサッカー選手としての歩みを止めることを決めました」と決断を報告した。

 小野はJ1浦和やオランダ1部の名門フェイエノールトなどで活躍。1998年フランスW杯では日本代表史上最年少となる18歳272日での出場を果たし、01―02年シーズンにはフェイエノールトで日本人として初めてUEFAカップ(現欧州リーグ)を制した。〝黄金世代〟の中心として、長年サッカー界をけん引した。

 武田氏は「静岡のスーパースターである小野伸二、FW高原直泰(沖縄SV)が同じ時期に引退を表明するのは時代が変わる寂しさがある」と語り、思い出をこう振り返る。「彼とはオールスターなどでも一緒にプレーして、昨年に食事する機会もあった。人間的にも穏やかで、優しく気遣いもでき、誰からも愛される人柄だよ」。

 そして、小野が世界で高く評価されたことを示すエピソードも披露した。「今オランダ1部PSVアイントホーフェンで監督をしているピーター・ボスさんとは市原(現J2千葉)時代の仲間だけど、彼がレーバークーゼン監督時代に日本で会食した時にこう言っていたんだ。『世界で日本代表が活躍するには、小野みたいな世界のトップで活躍する選手がたくさん出てこないと。小野の攻撃のアイデアは100年に1人の天才だ』と」。

「また第二の人生を頑張って」という武田氏は「指導者として、世界に通用する選手を育ててほしい」と期待を寄せた。レジェンドが今後どのようにサッカー界に関わるのか注目だ。