日本サッカー協会の審判委員会が27日に都内のJFAハウスで判定に関する説明会を開催し、15日の明治安田生命J1第27節の浦和―京都戦(埼玉)で大きな波紋を呼んだ判定に関して「誤審」との見解を示した。
この試合で浦和は後半30分に、ロングパスにを受けたFWブライアン・リンセンがGKと1対1になる絶好機を迎えたが、ペナルティーエリア内で背後から相手に強く引っ張られて体勢を崩した。まともなシュートを放てず無得点に終わり、明らかに倒されているにもかかわらずまさかのノーファウル判定。PKはなく、試合は0―0のスコアレスドローで終わった。
試合の勝敗を大きく左右する〝疑惑の判定〟に、浦和のスコルジャ監督が試合後に苦言を呈すなど物議を醸したが、この日行われた説明かいで日本サッカー協会の審判マネジャー・Jリーグ担当統括の東城穣氏が見解を示して「われわれの見解はファウルだった」と誤審だったと認めた。
そして「VAR(ビデオアシスタントレフェリー)も状況としては介入すべき事象。レフェリーが判断すべき」と指摘した。
今季のJリーグでは、J1神戸のMF斉藤未月(24)が8月19日の柏戦で2人の選手から危険なタックルを同時に浴びて選手生命を脅かすほどの重傷を負ったにもかかわらず、ノーファウル判定で大騒動となり、後に審判委員会が誤審を認めて謝罪するなど、たびたび明らかな誤審が発生して波紋を呼んでいる。
またまた誤審騒動が起きてしまい、今後は審判のレベルアップも求められそうだ。