ギリギリのラインを攻めた動画の内容とは――。沖縄県浦添市の松本哲治市長(55)が22日、自身が出演したTikTok動画に「セクハラ」「女性蔑視」との批判が寄せられている件について謝罪した。

 浦添市は市のPRにTikTokを活用し、「TikTok市長」というアカウントを開設。松本氏が出演する動画を昨年10月から今年6月までに25本投稿してきた。

 問題となったのは最後に投稿されたもので「市長が美女とホテルへ」という刺激的なコピーで始まる動画だった。

 実際は市内のホテルをPRするためのもので、松本氏がホテルの女性スタッフに案内されたという演出だったが、違和感を持った視聴者もいた。また、動画の最後に松本氏が女性スタッフに「君も一緒にプールに入らない?」と誘って断られるオチにも批判があった。

 松本氏は記者会見で「あれは不適切な投稿だったと思います。女性蔑視を意図したものではないが、あたかも女性とホテルに行ったり、プールに誘ったりはセクハラに当たると新たに認識しています」と釈明した。

 動画のシナリオは松本氏と業者で話し合いながら決めるという。「市長としてこれ以上はできないとかセーブしつつ、ギリギリのラインを見つけていく」と攻めた内容を意識したと話した。

 ほかにも問題視されそうな動画もある。松本氏が学生服を販売するお店に忍び込み、女子用の制服を物色する動画があるのだ。これは制服のリユース店のPR動画だった。また、市長室で女性2人に囲まれながらワイングラスを傾ける動画もある。これは浦添市で販売される桑の実ワインのPRで、オチはワインではなくジュースだったというものだ。

 ギリギリのラインを狙う必要があったのか。松本氏は「TikTokを使えば、これまで声を届けるのが難しかった視聴者層に届けられるんじゃないか。その上で内容がありきたりでは(TikTok活用以前と)同じことになってしまうので、ギリギリのラインを狙った」と攻める理由を説明した。

 政界関係者は「政治に炎上はいらないでしょう。炎上でうまくいっている人はいないのではないか」と指摘。松本氏は地元出身で2013年に市長に当選し現在は3期目。ギリギリのラインからズリ落ちてしまったようだ。