中国政府のスパイとして活動していたことを認めた米カリフォルニア州の元市長が、実刑10年の危機に対し、自らにかけられた罪の責任を婚約者になすりつけている。米紙ニューヨーク・ポストが9日、報じた。
カリフォルニア州アルカディア市の元市長アイリーン・ワン被告は先月末、中国共産党の代理人として違法に活動した罪を認め、有罪答弁を行った。ワン被告は最長で禁錮10年の刑に直面している。量刑言い渡しを前に、弁護団はかつての婚約者のマイク・サン受刑者にだまされたことが事件の原因だと主張した。
弁護士らは「彼女が問題に巻き込まれたのは、最終的に彼女を誤った道へ導いた〝間違った相手〟を信頼し、愛してしまったからだ」と説明。また、問題となった行為の大半は、ワン被告がアルカディア市議会議員に当選する以前、そして市長に就任する前に行われたものだとしている。
検察側は、ワン被告とサン受刑者が中国政府の意向に従って行動し、北京政府のためにプロパガンダを拡散していたと非難している。ワン被告が市議会議員在職中も中国共産党の宣伝記事をインターネット上に投稿していたとされる。
司法省との司法取引で、ワン被告は2020年から2022年にかけて、中国政府と協力して米国内で偽ニュースサイトを運営し、中国のプロパガンダを拡散していたことを認めている。
サン受刑者は中国政府関係者に報告を行っていたとされ、ワン被告のことを「有力政治家とのつながりを持つ新たな政治スター」と評していたという。
そのサン受刑者は2024年、中国政府の秘密工作員として活動した罪で逮捕・起訴され、その後、懲役4年の判決を受けている。












