さあ、大勝負だ。セ4位の巨人は23日に2位・広島、24日から3位・DeNAとの3連戦に臨む。CS出場をかけ、上位チームとの負けられない4連戦となる一方で、シーズン最終盤を迎えて助っ人補強を巡る〝答え合わせ〟と来季に向けたフロントの「選球眼」が注目を集めている。

 首の皮一枚つながった。敗れれば自力でのCS進出の可能性が途絶える21日の阪神戦(甲子園)に勝利。ただ、厳しい状況に変わりはなく、最悪の場合は25日にも2年連続のBクラスが確定してしまう。

 原辰徳監督(65)は22日に「僕たちは追いかける立場だからね。それ(直接対決)があるというのが救い」と力を込めた。7月末に二軍再調整を命じたウォーカーを23日から昇格させる方針で、最後の力を振り絞る構えだ。

 シーズンは大詰め。現場は目の前の1勝に全力を傾ける一方で、球団側は来季に向けた戦力整備も進めている。すでにドミニカ出身の長身右腕・ラモスと支配下登録を前提とした育成契約を締結。助っ人の出来はチームの勝敗を大きく左右するだけに、ライバル球団からも巨人フロントの「選球眼」に強い関心が寄せられている。

「昨年は打撃で一定の結果を残したが、守備に難があったポランコを1年で見限って放出。その理由は理解できますが、DH制のあるロッテに移籍してからは水を得た魚のように持ち味を発揮していますから、やはり巨人側としては『少しもったいないことをした…』という思いもあるのでは」(パ球団関係者)

 当初、球団はポランコに攻守での活躍を見込んで獲得した。打撃では138試合で打率2割4分、24本塁打、58打点の成績だったが、右翼守備では緩慢なプレーが散見。巨人では高額年俸もネックとなり、今季から所属するロッテでは主にDHで出場し、パ・リーグ1位タイとなる25本塁打でキング争いまで演じている。

 そのポランコに代わって巨人が獲得したのがブリンソンだった。当初は守備力も高く評価していたが、フタを開けてみれば守備や走塁面でボーンヘッドを連発…。出場した85試合で打率2割4分9厘、11本塁打、34打点で昨季のポランコよりもスケールダウンしたような成績となっている。

 さらに、別のパ関係者も「投手陣でも(勝利の)方程式を任せたかったであろうロペスも機能せず、ビーディも鳴かず飛ばず。フロント陣もかなり苦しんでいる様子が伝わりますね」と話していたが…。

 CS進出の可能性は残すものの「必達目標」だった3年ぶりのV奪回を果たせなかった原巨人。来季の戦力構想はより重みを増すだけに、フロントの〝眼力〟がいっそう問われるオフとなりそうだ。