ラグビー日本代表は、28日(日本時間29日)にサモアとのW杯フランス大会1次リーグD組第3戦(トゥールーズ)に臨む。17日のイングランド戦に12―34で敗れ、決勝トーナメント進出へ負けられない戦いになる。名門明大ラグビー部出身で、世界最大のプロレス団体WWEでも活躍したKENSOこと鈴木健三氏(49)が、勝負の一戦へ〝荒療治〟を求めた。

 前半を9―13で折り返して後半途中には1点差に詰め寄るも、直後に〝ヘディング〟アシストでトライを奪われる不運もあった日本。ミスなどで攻め切れないままイングランドに計4トライを奪われて完敗した。

 世界ランキング6位(日本は14位)の強豪相手に、特に前半はスクラムで互角に渡り合い、何度もトライに迫る場面もあっただけに、日本の戦いぶりに前向きな評価もある。SH流大(東京SG)は「勝つチャンスはあったと思うので、負けたことは素直に悔しい」と振り返った。

 しかし健三氏は、健闘したからこその〝反動〟を、こう懸念した。「この負けから立ち直るのは難しいのかなと思います。引きずるんじゃないかと。前半は完全に勝ちパターンに持ち込めていて、選手もそう思っていたはずだと思います。そこから、不運やミスもあって突き離されて負けたのは、ショックが大きいでしょう。むしろ完敗の方が切り替えやすいくらい」

 とはいえ、このまま引き下がるわけにはいかない。サモア戦、アルゼンチンとの1次リーグ最終戦(10月8日)に連勝すれば、2大会連続の8強入りが可能だ。そこで健三氏は「サモア戦は、先発から若手を使ってほしいですよね。負けていいというわけではなく、4年後に中心になっていなければならない若手を使った上で勝ちにいくということ。若手を使って勝てなければ、未来はないわけですから」と若手の起用を猛プッシュした。

 コンディションさえ問題なければ、ロックのワーナー・ディアンズ(21=BL東京)をはじめ、FL福井翔大(23=埼玉)、イングランド戦で先発したCTB長田智希(23=埼玉)らをスタメンに抜てきして流れを変えたいところだ。ついでに健三氏は「(明大の)後輩でSH福田健太(26=トヨタ)もいるんですけどね…」とやんわり先発に〝推薦〟。起爆剤になるのは果たして誰か。