〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)が、18日のボクシング転向2戦目で判定勝ちした〝神童〟こと那須川天心(25=帝拳)に忖度なしのメスを入れた。デビュー戦に続く判定勝ちで物足りなさを指摘する声も上がる中、青木は神童のファイトスタイルに強い意志を見たという。これを通して、試合後に物議を醸した父で「TEPPEN GYM」の那須川弘幸会長の〝中指立て事件〟まで読み解いた?

 転向2戦目でメキシコ・バンタム級王者のルイス・グスマン(27=メキシコ)と対戦した那須川は1ラウンド(R)と7Rにダウンを奪うなど圧倒。終始試合を有利に進めたが、戦前に予告していたKOはならず判定勝ちに終わった。この結果に那須川は手応えを感じつつも「前回と同じではない新たな課題が見えたので、まだまだ道のりは長い。ステップアップの道が見えたというか」と反省も口にした。

 この試合を見た青木は「まず何よりあの腕の半袖焼けが、いかにナスガワ(那須川)さんがロードワークに真剣に取り組んでいたかを物語っていたよな。試合時間がキック時代の3分3Rから3分8Rになったわけじゃん。全くの別競技で3倍の時間を戦い抜いたのはさすが。その練習を裏付けるのが、あの半袖焼けだ」と声をしゃがれさせる。

 その上で「今回ハッキリしたのは、ナスガワはボクサーになろうとしてないってこと。キックボクサーとしてボクシングにアジャストしようとしているんだ!」とメガネを光らせながら指摘し、こう続けた。

「例えば、1Rのダウンは、武尊をぶっ倒したのと全く同じで、相手のパンチを外して左ストレートを打ち込む動きだった。この、相手に攻撃をさせて返す動きはキック時代から得意だったんだ。ほかにも右ジャブを打ちながら右に回って(相手の前足の)外を取る〝天心ムーブ〟を使っていた。そういうキックの動きをボクシングに適応させてるんだよ」

 さらに「キックボクサーがMMAをやる時、MMAファイターになろうとしたら勝てないんだよ。キックボクサーとしてMMAをやらないとダメでさ。ナスガワはそれと同じだ」と断言。その上で「これが分かると、オヤジの行動も理解できるんだよ」とスポーツドリンクを飲み干した。

 弘幸会長は試合後、KOできなかった息子に対して、不敵な表情を浮かべつつ中指を立てた。これが配信映像に映し出され物議を醸したが「あれって、オヤジの勝ち誇りなんだよ。『結局、俺が教えたキックの技だろ?』っていう。だからあの中指はナスガワに向けたものであると同時に、ボクシングというジャンルや全世界に向けたものでもあるんだ!」と力説した。

 ここまで話すと満足したのか「息子以上にオヤジの成長が著しいというか。俺は会長のファンになりましたよ」と満面の笑みを浮かべ、自転車で走り去っていった。