デビュー時から華麗な“悪の華”としてファンに愛されながらもヒールの道を極めたのが尾崎魔弓だ。
17歳の時にジャパン女子プロレスに入門。1986年8月17日後楽園ホール大会の旗揚げ戦で、エステル・モレノと組んで剣舞子、レイナ・ガレゴス組戦でデビュー。この時から極悪ユニット「GUREN隊」のメンバーとして活躍。素顔は美人でありながら極悪という独特のヒール像を作り上げた。ジャパン時代は当時はアイドルだった風間ルミとの抗争で場内を沸かせた。
92年にジャパンが崩壊するとJWPに旗揚げから参戦。当初はキューティー鈴木を徹底的にいたぶるファイトが人気を集めたが、キューティーが実力派に転身すると、ダイナマイト関西らと一気にメインを盛り上げるようになる。92年から団体対抗戦が一気にヒートアップすると、93年4月には関西との団体ツートップで全女のWWWA世界タッグ王者山田敏代、豊田真奈美組を撃破。対抗戦初期のベストファイトで大きく名を上げた。
93年にはキューティー、95年には福岡晶とパートナーを代えてJWP認定タッグ王座を奪取。ただ団体の看板であるJWP認定無差別級王座とはなぜか縁がなく、初戴冠を果たしたのはOZアカデミー旗揚げ後の2015年8月だった。97年からはフリーとなり、長与千種率いるガイアで圧倒的な存在感を発揮した。
96年にはヒールユニットのOZアカデミーを結成。2006年からは団体化して自ら「校長」として団体を率いるようになる。現在54歳ながら衰えるどころか、ますます元気で、現在62歳のジャガー横田と組んで今年4月23日にはOZアカデミー認定タッグ王座を獲得。「タッグチームプロレスリングチャンピオンシップを優勝した最高齢ペア(女性=計116歳80日)」としてギネス記録に認定され、8月20日に授賞式が行われた。
さらには旧敵・長与率いるマーベラスにまでケンカを吹っかけ、8月には25歳の桃野美桜から団体の至宝・AAAWシングル王座まで奪ってしまった。尾崎は長与との王座戦を要求しているが、どんどん若返る“悪の華”は今が第2期黄金時代かもしれない。 (敬称略)













