CS進出の可能性が完全消滅した立浪竜に緊急提言が…。最下位にあえぐ中日は10日の巨人戦(東京ドーム)に1―2で競り負け、引き分けを挟んで4連敗。借金は今季ワーストを更新し、1995年以来、28年ぶり「29」まで膨れ上がった。

 リーグ3位だった2020年はコロナ禍のためCSそのものが開催されず、これで13年から11年連続でCS進出を逃し、3年連続のBクラスが確定した。

 今季も深刻な貧打は解消されるどころか、ますます悪化するばかり。10日時点でチーム打率2割3分9厘はリーグワーストで、57本塁打と339得点はいずれも12球団ワーストだ。この日も試合前まで33イニング連続無得点だった打線は、0―2の7回二死二塁で石川昂が右前適時打を放って40イニングぶりに得点したが、結局、1点を返すことで精いっぱい。先発した柳は6回4安打2失点と力投したものの今季10敗目(4勝)を喫し、またも見殺しにされた。柳は涌井(12敗)、小笠原(10敗)、高橋宏(10敗)に続いて2桁敗戦。球団では1973年以来、50年ぶりの「2桁敗戦カルテット」となってしまった。

 これでチームは46勝75敗4分けとなり、このまま2年連続で最下位に終われば球団史上初の屈辱となる。残りは18試合だが、球団シーズン敗戦のワースト記録は「83」だけに、それを阻止するには今後11勝7敗以上の成績が必要だ。

 しかし、今季が3年契約の2年目となる立浪和義監督(54)と同じPL学園の先輩でもある本紙評論家の得津高宏氏は「ここまできたら85敗しようが90敗しようが同じ。明日のことより来季のことのほうが大事。このまま歴史的な負けを重ねたとしても、選手たちはその悔しさを来季にぶつけるはず」と指摘する。

 さらに選手の起用法についても「CS進出の可能性がなくなったんだから、勝ち負けよりも若手の育成に切り替えて、今ファームにいる選手をどんどん一軍に上げて使っていってほしい。投手なら先発に転向した根尾を早く試してほしい。若手野手でも今、一軍にいる細川や石川(昂)、岡林、福永らを見ても大げさに言えば、おびえながら打席に入っているよう。もっと失敗を恐れず『さあ、いらっしゃい』という感じで思い切って伸び伸びとプレーしてほしい」とゲキを飛ばした。

 得津氏が提言するように、立浪竜が来季に向け、かじ取りを大きく変えてくるのか注目される。