目指すは世界の頂点のみだ。柔道男子100キロ超級でパリ五輪代表の斉藤立(21=国士舘大)が7日、都内で行われた上月スポーツ賞の表彰式に出席。「気を引き締めて、来年には五輪もあるので頑張っていきたい」と決意を新たにした。

 同階級の日本勢は2008年北京五輪の石井慧以来、金メダルに届いていない。各方面から〝お家芸復活〟を期待する声が高まる中、全日本柔道連盟(全柔連)の強化関係者は「やっぱり代表は斉藤選手しかいないと思う」と声を大にする。

 8月の全柔連強化委員会では影浦心(日本中央競馬会)との一騎打ちを制し、パリ五輪代表に早期内定。一本勝ち率の高さなどが高く評価されたという。同関係者は「斉藤選手の一本勝ちのパーセンテージが高いということは、土壇場で逆転する力があるということ。劣勢の場面で一本を取る技の引き出しがないと、勝ち切るのは難しい。指導で勝つ柔道と一本で勝つ柔道は全然違う」と太鼓判を押した。

 個人戦はもちろん、団体戦にかける思いも強い。前回の東京五輪で初採用となった混合団体決勝では、フランスにまさかの敗戦となった。斉藤は「個人も団体も金メダルを取りたい」と闘志。大車輪の活躍で2つのタイトルをつかみ取る覚悟だ。