第105回全国高校野球選手権大会(甲子園)は慶応(神奈川)が仙台育英(宮城)を8―2で下し、107年ぶり2度目の優勝を飾った。初回、丸田湊斗外野手の先頭打者弾で勢いをつけると、打線が13安打を集めて連覇を目指した王者を圧倒。守っても2投手の継投で逃げ切った。

 試合後、優勝インタビューに上がった主将・大村昊澄内野手は「ずっと日本一とか高校野球の常識を変えたいとか、散々大きなこと言ってきて、笑われることも、いろいろ言われることもあった。でも、それに耐えて、そういう人たちを見返して自分たちが絶対に日本一になってやるんだって強い気持ちで今まで頑張ってきた。そういうつらい気持ちとかが全部報われた瞬間だなって思いました」と語ると球場全体から温かい拍手が送られ、名スピーチに三塁側アルプス席は大いに沸いた。