何でこの打撃成績で4位なのか…。原巨人は22日のヤクルト戦(東京ドーム)で14安打2本塁打と打線が爆発し、8―4で逆転勝ち。連敗を2で止め、3位DeNAに0・5ゲーム差まで迫った。一方で、数字上は12球団トップの打線を擁しながらBクラスの現状には、チーム内から首をかしげる声が上がっている。

 敗戦ムードを2つのアーチが吹き飛ばした。1点を追う8回一死走者なしで丸佳浩外野手(34)が右中間席へ同点の12号ソロ、続くブリンソン外野手(29)が左翼席へ勝ち越しの10号ソロを叩き込んだ。

 終わってみれば、この回一挙5点と破壊力を披露。原監督は一軍復帰後初アーチの丸を「このところストレスがたまっていたでしょうしね、非常にチームにとっても大きな1本でしたね」と称えると、V弾の助っ人にも「意外性的なものがあるところが彼の魅力。いいところが出てくれた」とうれしそうに話した。

 残り34試合。Aクラス復帰を目指す中で、チーム打撃成績は打率2割5分8厘、132本塁打とも12球団トップの数字となっている。今季は坂本、中田翔、丸ら主力がケガによる離脱を繰り返すも、安定の4番・岡本和に加えて秋広、門脇ら若手が台頭。阿部ヘッド、亀井コーチらの指導もあり、大久保打撃チーフコーチがキャンプ中から強調していた「勝負どころの8、9月に打つために朝早くから練習をしている」との言葉が数字として表れている。

 それでも総得点では首位阪神の425点に2点及ばない。12・5ゲーム差がついていることに、チームスタッフの1人は「せっかくヒットを打って塁に出ても、走塁でのミスが多過ぎる。また走力のある野手が少ないため併殺になるケースも多い」と指摘。この日も1点を追う7回一死一塁で代走・重信がけん制で飛び出し(記録は盗塁死)好機を逸している。

 また、別の関係者は「守備で集中力を欠くプレーが多い。そういう細かいことの差が今の順位につながっている」と嘆く。交錯にお見合いと外野での拙守が続き、この日は6回一死一、三塁でバッテリーが無警戒のまま中村に同点のセーフティースクイズを決められた。原監督も「簡単にストライクから入ってセーフティースクイズを決められるというのは、いかがなものか」と苦言を呈した。

 野手陣が必死の努力で向上させた打撃も、勝利につなげられなければ意味がない。チームがこれらの〝課題〟をどう克服していくか注目だ。