〝ゴールデンスター〟こと飯伏幸太(41)が4日、GLEATの両国国技館大会で約1年10か月ぶりの国内復帰戦に臨んだ。メイン後の「GLEATクライマックス」と銘打たれた試合で変わらぬ破天荒な動きを見せると、必殺のカミゴェをさく裂させて自ら復帰を白星で祝福。そんな飯伏は今回の参戦で、新興団体のGLEATにリング外でも〝ブレークスルー〟を起こしていた。

 飯伏は2021年10月に新日本プロレス「G1クライマックス」優勝決定戦で「右肩関節前方脱臼骨折」などの重傷を負い長期欠場。今年1月31日付で新日本を退団し、3月に米国で復帰していた。今回は旧知の石川修司、関本大介、今成夢人、新納刃と組んでエル・リンダマン、石田凱士、伊藤貴則、渡辺壮馬、チェック島谷組とイリミネーション戦で激突。入場口の最上段からムーンサルトアタックを放つなど大暴れし、最後は石田にカミゴェを連続で叩き込み3カウントを奪った。

 試合後「GLEAT、本当に最高だよ。みんなすごいよ、その年齢で」と対戦相手を称賛。石田に「またやろう、シングルで。いつでもやってやるよ」と話し、若い選手たちに刺激を与えた。

入場口の最上段からムーンサルトアタックを放つ飯伏(上)
入場口の最上段からムーンサルトアタックを放つ飯伏(上)

 21年7月に旗揚げ戦を行ったGLEATにとって、今回が初の両国国技館大会だった。終了後、団体を運営する「リデットエンターテインメント」の鈴木裕之社長が取材に応じ「2年間やってきて、うちの最高の動員数が1280人くらいだったんですが、それが2215人までいきました。(試合を生配信する)ユーチューブの同時接続数も、今までだいたい5000くらいだったものが一気に最高の1万5000くらいまでいきました」と手応えを口にする。

 そして「最大収容人数と比べると動員数は寂しいという見方もあるかもしれないですが、うち的には当初の狙い通り、底上げができた。次のステージにいく大会ができたと思います」と前を見据えた。

 その鈴木社長が明かしたのが、旗揚げ2年で国技館進出という荒業を成し遂げさせた飯伏の言葉だ。出場に向け、やりとりしていた今年2月ごろ「うちが数字が行き詰まっていることをお話ししたら『そこは国技館にいくことで、ステージが変わりますよ。最初から超満員は難しいにしても、勝負した方がいいんじゃないですか』という話をもらったんです」と、団体の天井を突破する〝ブレークスループラン〟を提案されたのだった。

 これにヒザを叩いた鈴木社長が無謀ともいえる両国国技館大会を開催し、団体として新たな一歩を踏み出したというわけ。リング内のみならず団体の方針にも影響を与えただけに「現時点では、何も約束されたものはないです。ただ、僕は今後も出てもらいたいと思っています。うちが得られるものがすごく大きくあるので」と再参戦も熱望した。