柔道男子100キロ超級の斉藤立(21=国士舘大)は、難敵攻略に自信を深めたようだ。

 スペインでの国際合宿を終え、9日に羽田空港へ帰国した斉藤は「すごいよかった。勉強になった」と充実の表情。五輪2大会金メダルのテディ・リネール(34=フランス)とも乱取りを行い「メンタル的な恐怖心をなくさないと絶対勝てないと思う。それがなくなったので良かった。組み手とかもいろいろ収穫もあったかなと思う」と手応えを口にした。

 幼少期にリネールと初めて対面した際は「え、めっちゃデカいな」と感じたといい、当初は試合時も「あまり自分よりデカい人っていないじゃないですか。俺、結構ビビりなので。高所恐怖症やし、閉所恐怖症やから」と気持ちで負けていた。

 それでも試合などを重ねる中で「デカさに慣れた。最初やった時は『俺リネールとやっているやん』みたいな。でも、今はもう何もなくて、目の前の倒さないといけない相手という認識」と覚悟が決まった。 

 パリ五輪までは約1年。夢の金メダルに向けて、まずは影浦心(27=日本中央競馬会)らとの代表争いを制する必要がある。斉藤は「もう本当に今すごいいい状態。気合も入っている」ときっぱり。視線の先にあるのは、世界の頂のみだ。