最初の壁を乗り越えた。全日本柔道連盟は29日、オンラインで強化委員会を行い、2024年パリ五輪の早期内定選手を発表。男子は66キロ級で21年東京五輪金メダルの阿部一二三(25=パーク24)が選出され、同階級のライバル・丸山城志郎(29=ミキハウス)との戦いに終止符を打った。
連覇を目指すパリ五輪に向けて、最高のスタートを切った。前回の東京五輪の代表争いは史上初となるワンマッチでの決着。しかし、今回は5月の世界選手権決勝で丸山を下すなど、直接対決でも5連勝。勝負どころで力の差を示した。この日の記者会見で男子日本代表の鈴木桂治監督(42)は「非常にお互いに気持ちをこもった試合を毎回展開してくれる。伝説に残るような試合を展開してくれた。強化の人間として日本代表に求めるところは強さ、勝利。心を鬼にして代表選考をしていくのが仕事。丸山選手に対する思い、阿部(一二三)選手に対する思いも含め、今回の決断を下した」と説明した。
妹で東京五輪52キロ級金メダルの阿部詩(22=パーク24)も代表に内定。〝きょうだい連覇〟に注目が集まる中、鈴木監督は一二三に大きな期待を寄せている。「モチベーションを維持し続けて、さらにアップさせている選手。世界選手権後の検証資料でも本人の中でモチベーションが下がるとか、技術的な悩みはあまりなかったという本人の答えが出ていた」と明かした上で「常に高みを目指す練習内容で、世界で金メダルを取るための行動をしている選手だと考えている」と太鼓判を押した。
世界選手権の帰国取材では「一番達成したいのは、きょうだいでの五輪2連覇。切磋琢磨して頑張りたい」と語っていた一二三。次はパリの地で金メダルの花を咲かせてみせる。










