〝原点回帰〟だ。スケートボード・ストリートの2024年パリ五輪予選第3戦(イタリア・ローマ)で国際大会初優勝を果たした女子の赤間凛音(りず=14)が27日、成田空港に帰国。「今まで表彰台にギリギリ上れないくらいだったので、いきなり優勝できると思っていなかった。すごくうれしい」と笑みを浮かべた。

 以前は予選を1位で通過すると、緊張などから決勝で失速するケースがほとんどだった。ところが、今大会は準決勝を1位で突破し、決勝でも圧巻のパフォーマンスを披露。暫定2位で迎えたベストトリックの最終5本目で「フロントサイドフィーブルグラインド・180アウト」(手すりに後輪の車軸を斜めにかけて滑り、体を180度反転する技)を成功させて、逆転で頂点に立った。

 ひと皮むけた要因の一つはメンタルだ。赤間は本紙の取材に「いつもより緊張しなかったのもある。会場の盛り上がりもあったし、楽しめたからだと思う」と自己分析。大会前にはスケートボードの本場・米ロサンゼルスの施設で練習する機会があった。一般人がスケートボードを楽しむ姿やその場の雰囲気に大きな刺激を受け〝エンジョイ精神〟を思い出した。

 前回の東京五輪は代表から落選した。だからこそ「いい成績を残して絶対にパリ五輪に行けるように頑張りたい」と気合十分。同じ悔しさを再び味わうつもりはない。