2024年パリ五輪のスケートボード女子ストリートで金メダルの吉沢恋(15=ACT sb store)が本紙の単独インタビューに応じ、28年ロサンゼルス五輪での2連覇へ現在の思いを激白した。金メダルの快挙から約1年が経過し、11月には「ワールドスケートボードツアー(WST)ストリート2025北九州大会」に出場予定。なお成長を続ける天才スケーターは、男子選手を目標に据える理由や、話題を呼んだあの“名実況”への本音、導入が決まった年齢制限への考えなどを熱く語った。
――スケートボードを始めたきっかけは
吉沢 最初はお兄ちゃんの影響で始めたんですが、2~3年後に初めて大会に出た時、全力を出し切ったのに4位で入賞できなかったのがすごく悔しくて…。「次こそは勝ちたい」「もっと大会に出たい」と思うようになり、本格的に取り組む転機になりました。
――パリ五輪で金メダルを獲得して一躍、時の人となった
吉沢 とにかく驚きが大きかったです。でも、これまで支えてくれた人たちにやっと恩返しができたなという気持ちにもなりました。
――「金メダルに恋した14歳」という実況が話題となった
吉沢「恋」って書いて「ここ」と読むので、自分の名前にかけてくれたんだなって。すごく覚えてもらえる言葉になってうれしかったです。
――スケートボードの魅力とは
吉沢 ライバルでもあり、友達でもある不思議な関係がある。みんなが頑張っているのを知っているからこそ、大会で難しい技を決めた時は自然と「すごい!」って思えるし、自分も負けられないと思えるところです。
――練習のこだわり
吉沢 夏場は暑くて長時間の練習が難しいので、短時間でも集中して質の高い練習ができるよう意識しています。やる時は集中して、休む時は休む。メリハリが大事。
――目標や参考にしている選手は
吉沢 今は白井空良君です。同じ地元で滑る機会もあって、誰もやっていないような技に挑戦したり、完成度も高くて刺激を受けています。女子選手を目指していたら、その選手を超えるのは難しい。だから男子選手を意識して、自分もその中で戦えるようになりたい。それが結果的に女子でトップになる一番の近道だと思っています。
――「優勝より技を決めることが目標」という信念があるとか
吉沢 技を決めても勝てなかった悔しさが原点。“勝てる技”を練習して“決める”ことの大切さを意識してきました。決まらなければ意味がないと思っています。
――次なる目標はロサンゼルス五輪だ
吉沢 はい。もちろん連覇を目指していますが、その前にもたくさんの大会があるので、一つずつ結果を残していい流れで本番を迎えたい。
――次回の五輪から14歳以上の年齢制限の導入が決まったことは
吉沢 私は14歳で出ましたけど、今後は出られない子も出てくると思うので、少しかわいそうな気もします。でも、それだけ全体のレベルが上がっている証拠でもあるし、みんなチャンスを信じて頑張ってほしいです。
――将来的に指導者やプロとしての活動は
吉沢 今はそこまで具体的には考えていないけど、いつかそういうことができるように、自分自身もしっかり成長していきたい。
――競技以外でハマっていることは
吉沢 映画です。「鬼滅の刃」はもう映画館で見たし、今は「国宝」にも興味があります。映画館に行けない時はスマホでいろんな映画を一気に見たりもします。
――11月のWST北九州大会に向けて
吉沢 私は“決めること”を大事にしているので、しっかり“決めた滑り”を見てほしい。自分自身も楽しんで滑りたいし、その姿を会場でたくさんの人に届けられたらうれしいですね。
☆よしざわ・ここ 2009年9月22日生まれ、神奈川県出身。7歳で兄の影響でスケートボードを始め、小学6年で出場した全日本選手権で5位入賞。最年少で五輪強化指定選手に選ばれ、国内外の大会で実力を発揮。「世界で最も過酷」とされる日本代表争いを勝ち抜き、世界ランキング1位で24年パリ五輪に出場し、女子ストリートで金メダルを獲得した。28年ロサンゼルス五輪での2連覇を目指している。現在は高校1年で学業と競技を両立中。












