格闘技イベント「Impact in Paris」(24日、フランス・パリ)で再起戦に臨んだ元K―1の世界3階級制覇王者・武尊(31)が、ベイリー・サグデン(英国)を下してISKA・K―1ルール世界61キロ級王座を獲得した。

 昨年6月に行われた立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」(東京ドーム)での〝神童〟那須川天心戦以来1年ぶりの復帰戦となった武尊は、1ラウンド(R)は開始早々前に出てくる相手に対して、ローキックやカーフキックを放って徐々に距離を制する。さらに鋭い右のパンチやヒザを打ち込み、ダメージを与えた。

 2Rには相手のパンチを受けて笑みを浮かべる。そのまま前に出て蹴りを放ち続けたが、変則的な相手の打撃を攻めあぐねて、当てに来る軽打を被弾することもあった。

 3Rには強烈な左ボディーを叩き込んで、ダメージを与えることに成功。その後ボディー打ちのラッシュでヒザをつかせて最初のダウンを奪う。さらに立ち上がって来たサグデンの腹部を強烈な左ミドルで打ち抜き、2回目のダウンを奪取した。

 4R、仕留めにかかる武尊は縦横無尽に攻めかかる。もはや防戦一方のサグデンを人間サンドバッグ状態で一方的に殴り続け、スタンディングダウンも奪った。最終5R、驚異のタフネスの相手をKOしたい武尊は積極的に攻め込む。相手のミドルキックをつかんで打った攻撃で減点1を告げられたが、その後コーナーに追い込んでからラッシュで、再びスタンディングダウンを奪った。

 すると最後は終了間際に左ハイキックで、あごを打ち抜いて意識を奪ってKO。試合後はコーナーから久々のムーンサルトで舞い、パリのファンの拍手を浴びた。

 ベルトを巻いた武尊はマイクを持つと「ボンジュール! メルシー、パリス!」などとフランス語であいさつし、歓声を浴びる。さらに「最高です。楽しかったです」と笑顔を見せると「とても強い選手でした。これからも今回のフランスみたいに、海外で戦っていきたいです」と語った。今後に向けて「世界中のファンが熱狂するようなファイターになりたいです」と意気込んだ。

 なお、この試合はABEMA PPVにて独占生中継された。