立浪竜に緊急事態発生だ。14日のロッテ戦で右手甲にボールを受けて途中交代していた木下拓哉捕手(32)が15日に名古屋市内の病院で検査を受け「大菱形(だいりょうけい)骨骨折」と診断されて出場選手登録を抹消された。長期離脱は不可避な状況だという。

 主戦捕手の不在はチームにとって大きな痛手だが、若手にとってはチャンスでもある。中でも大きな期待をかけられているのが、15日のロッテ戦(バンテリン)で今季初先発した石橋康太捕手(22)だ。チーム関係者は「石橋にとっては正捕手をつかみ取る絶好のチャンス。ポテンシャルからしてもその可能性は十分ある」と言う。

 相手打者の裏をかくリードを得意とする木下に対し、石橋はオーソドックスなタイプ。それでも「石橋は真面目でかなり研究熱心。相手打者の弱点をきっちり攻めて決め球を持っていく」(同)と指摘。この日は今季2勝の柳を好リード。本人は「僕自身、バタバタしてしまいましたが、柳さんが声をかけて引っ張ってくれたので、なんとか粘りました」と7年目右腕を立てたが、9回1失点と123球の熱投を引き出した。

 課題の打撃でも期待は高く「まだ雑なところもあるが、長打もあるし、打席での雰囲気がある」(別の関係者)。高卒5年目の石橋が千載一遇のチャンスで正捕手候補に名乗りを上げる。