高速道路の料金徴収期限を現行の2065年までから、50年延長して2115年までとする改正道路整備特別措置法がこのほど、参院本会議で可決され成立した。これで高速道路の無料化は大きく遠のき、半永久的な有料化となる。

 現在生きている人がほとんどいなくなる93年後にようやく無料化が実現する状況が生まれたことで、ネットでは「ドラえもんが生まれるのが2112年9月3日だから、ドラえもんの登場よりあとかよ!?」「2115年とかパワーワードすぎる」「たぶん誰も生きてない」といった言葉が飛び交った。

 もともと日本の高速道路は政府が全額出資した日本道路公団(当時)が借入金で建設費を賄い、徴収した利用料で借入金を返済し終えたら無料化するという流れだった。日本初の高速道路・名神高速道路も当初の有料期間は25年と定められていた。しかし、路線ごとに単独の収支管理ではなく、全路線の収支を一本化したことで、新規路線を建設するたび借入金は膨れ上がり、いつまでたっても無料化にたどり着けない状況が生まれている。

 高速道路の料金徴収期限の延長はこれで10回目。もはや政府のお家芸とも言うべき状態だが、過去には旧民主党が高速道路無料化に挑んだことがあった。

 旧民主党は03年に高速道路無料化をマニフェストに掲げると、09年に総選挙で勝利して政権奪取。実際に無料化に向けて「高速道路無料化社会実験」として取り組んだが、東日本大震災の発生で立ち消えた。

 もし、東日本大震災が起きなかったら、高速道路は無償化できたのか?

「当時、旧民主党は無料化には年間1・3兆円の財源が必要としており、そのためにあるかもわからない自民党政権下での“埋蔵金”を当てにしていた。しかし、結局そんなものは見つからなかったのだから、まず不可能だったでしょう」(永田町関係者)

 最初から高速道路の無料化は夢物語だったのかもしれない――。