米ケンタッキー州ルイビルにあるチャーチルダウンズ競馬場が2日、ここ8週間で12頭の競走馬が死んだ異常事態を受けて、3~4日の春季開催をもって開催を中止することを緊急発表した。2日の英紙「デーリー・メール」など世界中のメディアが報じた。

 チャーチルダウンズ競馬場は米クラシック3冠の1つで、3歳牡馬の最大の目標となるケンタッキーダービーが行われることで知られる。今年のケンタッキーダービーには日本からデルマソトガケ(6着)など2頭が出走したことでも話題となった。

 わずか8週間のうちに12頭が死に、そのうち10頭はレース中、またはトレーニング中の脚のケガで死んだとあって、同競馬場のビル・カースタンジェンCEOは「われわれの競馬場で起きたことで非常に動揺しており、絶対に容認できない」と声明文を発表。さらに「私たちは安全性を強化できるように、すべての詳細と状況を徹底的に調査する必要がある」と徹底調査を約束した。

 現時点までに死んだ競走馬について共通点は見つかっていないが、調査当局はチャーチルダウンズ競馬場のトラックの路面に関する2回目の独立した分析を開始している。

 これを受けて本来7月3日まで行われるチャーチルダウンズ競馬場の春季開催は、今週末の開催後に同州内にあるエリスパーク競馬場に移して同条件で行われる。エリスパーク競馬場は昨年、チャーチルダウンズ競馬場を運営するチャーチルダウンズ社が総額7900万ドル(約110億円)で買収していた。

 例年エリスパーク競馬場はケンタッキー州の夏競馬の開催場となっており、今年は来月7日から開催予定だったが、チャーチルダウンズ競馬場のレースを引き継ぐことで予定を早めて10日から前倒し開催することになる。