陸上女子1500メートルで東京五輪8位の田中希実(23=ニューバランス)の言葉には、さらなる飛躍の予感が漂っていた。
雨の中で行われた日本選手権2日目(2日、大阪・ヤンマースタジアム長居)の1500メートルでは、残り2周で首位に立つと、他を寄せ付けない走りを披露。4分8秒29のタイムで4連覇に輝いた。レース後には「ラスト800から仕掛けているので、普通の800と同じように、ラストの200ではなかなか動かないという部分はあったが、完全に止まるようなことはなく、最後まで駆け抜けることができた」と振り返った。
この日はかつてを思い出させる〝攻めの姿勢〟で頂点の座を勝ち取った。「チャレンジをするという上で、世界のことを意識して今日は臨んだ。いつもの日本選手権みたいに勝てるかどうかという部分ではなく、自分の可能性にチャレンジしたりとか、今までの練習の成果をしっかり発揮したいというワクワク感の方が強かった」。海外のレースでは、後半の残り800メートルで動きが生じるケースが多い。だからこそ、今大会も傾向を頭に入れて臨んでいた。
先月のセイコー・ゴールデングランプリ(神奈川・日産スタジアム)に続き、この日のレースでも一定の手応えを感じるパフォーマンスを発揮。失いかけていた自信を取り戻した。
「今までは本当に自分が世界を目指していいのかなという部分とか、まだ全然伴っていない部分もあるなというところでちょっと足踏みしてしまっていたが、やっぱりそこで戸惑ってる暇があったら、やっぱり届かなくても目指していいんだなという走りはできた」
世界のトップに肩を並べるランナーを目指し、一直線にマイロードを突き進むのみだ。












