大相撲夏場所6日目(19日、東京・両国国技館)、元大関の十両栃ノ心(35=春日野)が日本相撲協会に引退届を提出した。ジョージア出身の栃ノ心は2006年春場所で初土俵を踏み、08年夏場所で新入幕。右ヒザの故障で一時は幕下転落を経験した。18年初場所で初優勝し、同年夏場所後には大関昇進を果たした。今年初場所で左肩を負傷し、春場所で十両に転落。今場所は初日から5連敗していた。
この日、栃ノ心は国技館で会見。「昨日の夜と今日、親方と話し合って決めました。1月場所で肩のケガをして自分の相撲を取れなくなった。何度もケガをして乗り越えたけど、力が出なくなって相撲を取るのが怖くなった。ファンの皆さんにこういう相撲を見せるのは申し訳ないので、引退することを決めました」と決断の経緯を説明。
「18歳になる前にジョージアから来て、何も知らない私が春日野部屋で育ててもらった。いい時も悪い時もあった。日本に来て相撲をやれて感謝しています。(一番の思い出は)幕内優勝を決めた松鳳山関との相撲(18年初場所14日目)。うれしかったですね。(その後に)大関に上がって一つ夢を果たした」と、これまでの土俵人生を振り返った。
栃ノ心は、親方になるために必要となる日本国籍を取得していない。当面は断髪式(日時未定)まで部屋に残り、後輩らに胸を出すという。第2の人生については未定とし「相撲協会には残れませんから。日本は大勢の知り合いもいるし、ジョージアと行ったり来たりできれば。これからの人生を頑張っていく」と話した。
会見に同席した師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「非常に強い力士。ケガがあったから気持ちも強くなった。本人は頑張ったと思う」とねぎらった。












