失地回復はなるか。大相撲初場所(1月8日初日、東京・両国国技館)で、関脇正代(31=時津風)が大関復帰をかけた土俵に臨む。5度目のカド番で臨んだ11月の九州場所は6勝9敗で負け越し。大関在位13場所での陥落は歴代10位の〝短命記録〟となった。ここから看板力士に返り咲くことは簡単ではない。
現行のカド番制度が定まったのは、1969年の7月場所から。大関が2場所連続で負け越せば関脇へ転落し、直後の場所で10勝すれば特例で復帰できる。約半世紀の間で、特例復帰を果たしたのは三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東(2回)、栃ノ心、貴景勝の6人(7例)だけ。直近では先場所の御嶽海(30=出羽海)が6勝9敗に終わり、大関復帰に失敗している。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)も正代について「なかなか難しい。すぐに来場所で復活する感じではない。(力を取り戻すには)稽古しかないが、時間はかかる。一生懸命にやっても半年後」と厳しい見通しを示している。もちろん、勝負事はフタを開けてみるまで分からない。4度目のカド番だった7月の名古屋場所では序盤戦で1勝4敗と絶望的な状況から最終的に10勝を挙げた例もある。
その正代は九州場所後の冬巡業で「いろいろな方に『10番勝てるように頑張って』と声をかけられる」と大関復帰へ意欲。角界の看板を背負ってきた意地を見せられるか。











