第4回パリ五輪代表選考会全農カップ・トップ32平塚大会最終日(7日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館)、男子決勝は全日本王者・戸上隼輔(21=明治大)が張本智和(19=智和企画)を4―3で勝利。難敵を破り、頂点を勝ち取った。

 強烈なフォアハンドで勝利を決めると、会場は大歓声で沸いた。戸上は両手でガッツポーズを見せ、全身で喜びを表現した。選考ランキングでトップを走る張本に対し、先手を握った形で試合を進めた。フルセットの激戦を制した戸上は「本当に僕は進化しているなと、今大会で実感できた。僕のプレーを最大限に発揮できれば、日本では通用する自信はあったので、優勝できてホッとしている」と振り返った。

 かねてプロレスファンを公言している戸上は、この日の場内インタビューで〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さん(享年79)の名フレーズ「元気ですかー!」と感謝の叫びを披露。「昨日からずっと考えてはいたけど、優勝できるかというところもあった。ちょっとレパートリーがなくなってきた(笑い)。武藤選手(のプロレスLOVEポーズ)をやろうかなと思ったけど、そんな余裕はなかった」と苦笑いを浮かべた。

 かつて「卓球とプロレスって交わらないかもしれないが、僕も一ファンとして影響を与えてもらっている。その恩返しとして『プロレスを広めたい』という思いがある」と語るなど、プロレスへの思いは誰にも負けない。この日も随所でプロレスをPRし、会場を盛り上げた。 

 間近に迫る世界選手権(20日開幕、南アフリカ・ダーバン)は、シングルスでのメダル獲得を宣言。そこで「世界選手権時の決めポーズは?」と聞いたところ、熟考した上で「棚橋(弘至=46)選手でいきましょう!」とにっこり。大一番でもプロレス魂を胸に、戦い抜く覚悟だ。