格闘技イベント「RIZIN.42」(6日、東京・有明アリーナ)で、元K―1WORLD GPスーパーライト級王者の安保瑠輝也(27)が元K―1MAX世界王者のブアカーオ・バンチャメーク(40=タイ)とまさかの引き分け。予告通りの圧勝とはならなかった。

 1ラウンド(R)からスピードで上回る安保が圧倒的な攻勢。「全然スピードが違うので。勝つことは確実です。テーマ? 『電光石火』です」と予告していた通り、秒殺間違いなしかに思われた。ところが、驚異のタフネスと巧みな反撃を見せるブアカーオを仕留めきることができない。

 すると2Rからは打たれながら前に出るブアカーオに得意の間を潰され、近距離戦を強いられた。最終3Rも同様の展開となり、得意の展開に持ち込めず。最後は笑顔のブアカーオと脚を止めて殴り合い。観客をわかせたもののダウンを奪うことはなく、判定は3人のジャッジ全員がドロー裁定で、まさかの引き分けに終わった。

 試合後、ガックリ肩を落としてコメントスペースに姿を見せた安保は「本当に情けないっていう感想です」。さらに「大口を叩いていいヤツは有言実行できる奴だと思うので。それができなくて…。注目してもらうために『MMAは寝技でゴロゴロしてつまらない』と言って、面白い試合で見返そうとしたんですけど、結果が伴わなくて情けないです。自分の負けだと思います、今日は」と自らを責めた。

 さらに「いろんな賛否両論怒ることを言いましたし、ブーイングが起きてもおかしくない状況だったと思うんですけど、応援してくれる方の温かい声も聞こえて、うれしかったです」としたものの、今後を問われると「〝死人に口なし〟なので言うことはないです。出直します」とつぶやいた。

 一方のブアカーオは対照的に「スッキリしています。この年でもこれだけスタミナがあることを見せて、皆さんを興奮させる試合をしたかったので、それを達成できた。これからにつなげていきたいです。これから格闘家人生後半戦に入ると思うので、まだまだ見てもらえるように頑張ります」と満足げ。

 対戦した安保について「それぞれの技に対してテクニックがあると思いました。どこかでKOできれば一番良かったが、安保が強かった」と振り返る。その上で「ビックリする攻撃はなかった。スピードはあったが、その1つ1つが効くものではなかったので、まだ経験が足りないと思った。いい技を持った選手だとは思う」と今後に期待していた。