格闘技イベント「RIZIN.42」(6日、東京・有明アリーナ)で、朝倉海(29)が新技の飛びヒザ蹴りで元谷友貴(32)に完勝した。

 勝てば7月末のRIZINバンタム級王座決定戦に駒を進める大事な一戦。直前に井上直樹を下し、一足先に大一番に駒を進めたベラトールからの刺客フアン・アーチュレッタ(米国)が見つめる中、試合が行われた。

 緊張感漂う中でゴングが鳴らされると、1ラウンド(R)は互いにやりたいことをさせない。終盤には朝倉海の飛びヒザ蹴りをキャッチした元谷が組み付いてテークダウンを狙ったが粘られ、グラウンドに持ち込めなかった。

 2Rは元谷のテークダウンから朝倉海が逃れる展開が続く。中盤にはその流れから元谷がバックを取るが、朝倉海も巧みに逃れてスタンドに戻し、コーナーに追い込んでパンチのラッシュを放つ場面もあった。

 ともに決定機をつかめないまま迎えた最終3Rも元谷が組み付く展開となる。しかし中盤、なんとか逃れてスタンドに戻した朝倉海は、再びコーナーに追い込んでからラッシュ。最後は元谷が放った右のパンチに左ひざを合わせてレバーに打ち込む。これに元谷が崩れ落ちてレフェリーが試合を止め、朝倉海のTKO勝ちが告げられた。

 試合後、マイクを持った朝倉海は「やっとここに帰ってこれました。去年試合ができなくてつらかったんですけど、皆さんに支えられてここに帰ってこれました。やっぱ、朝倉兄弟がいるRIZIN最高じゃないですか? 次、アーチュレッタ、俺がぶっ飛ばすんで会場に見に来てください」と返り咲きに意欲を見せた。

 榊原信行CEOから改めて7月の王座決定戦開催を告げられると、リングに現れたアーチュレッタと固く握手をかわし健闘を誓った。