フィギュアスケートの世界国別対抗戦(東京体育館)で3位に入った日本を引っ張ったのは、世界女王の坂本花織(23=シスメックス)だった。
今大会は国際スケート連盟(ISU)主催の唯一の団体戦で2009年に始まった。シーズン最終戦ということで〝お祭り色〟が強く、各国が個性あふれる応援を展開。主将を務める坂本は、折り紙でかぶとを手作りするなど、さまざなな角度からチームの雰囲気を盛り上げた。
目指すべき主将像は今も模索中。しかし、関西人ならではの〝ノリ〟を生かすことが必要だと考えた。「自分ならではのテンションの上げ方だったりとか、周りを明るくするというのは、自分にしかできないこと」
今大会のスローガンは「ハイテンションジャパン」に設定した。女子の三原舞依(23=シスメックス)、男子の友野一希(24=上野芝スケートクラブ)など、過半数が関西人ということもあり、自らが音頭をとってチームを鼓舞した。
自国開催で注目度も高かった一戦。緊張の色を隠せない選手もいた。そんな時に救いの手を差し伸べたのが坂本だった。「やっぱり試合でナーバスになってしまう。試合前に、そういう気持ちになってしまうところを『頑張れ、いけるよ』と背中を押してあげられるような存在が、やっぱ主将だと思った」
1月の国体では小学校時代からの友人である山隈太一朗(23)が現役を引退することもあって、出場を決断。そんな優しさもチームメートを引きつける一つの要因だ。
今までリーダーを担った経験はほとんどない。手探りながらも、精いっぱいの形でチームをけん引した。「3日間通して全ての選手が力みなぎる演技をしてくれた。本当に感動したし、やっていて楽しかった」。大役をやり切った坂本の表情は、充実感であふれていた。













