フィギュアスケートの世界国別対抗戦最終日(15日、東京体育館)でペアの〝りくりゅう〟こと三浦璃来(21)、木原龍一(30=ともに木下グループ)組は、意地の演技を披露した。

 今季最終戦となったこの日のフリーでは、序盤の3連続ジャンプで三浦が転倒するも、世界選手権で失敗した3回転サルコー、スロー3回転ループを成功させた。三浦は「世界選手権のミスは気持ちが負けていた。その自分に負けたくなかった。絶対跳ばなきゃと思った。いい感じに(気持ちを)変えられたのかな」と一定の評価。リフトは全て最高のレベル4でそろえるなど、きっちり気持ちを切り替えた。

 今季は昨年7月のアイスショーで三浦が左肩を脱臼。約2か月間にわたって一緒に練習することができず、不安の中で始まったシーズンだった。それでも、フタを開けてみれば、日本勢で初めて同一シーズンでの主要大会全制覇「年間グランドスラム」を達成するなど、大きな飛躍を遂げた。三浦は「1シーズン、1シーズン重ねるごとに成長できていると思う」。木原も「難しいシーズンになると思っていたので、こういったシーズンを送れるとは思っていなかった」と納得の表情を浮かべた。

 日本勢が長年課題としてきたカップル競技での躍進。周囲の期待は高まるばかりだが、〝りくりゅう〟の辞書に「慢心」という言葉はない。木原は「今のままでは、世界のトップの選手が戻ってきた時に勝てない。そこは修正していかないといけない」。さらなる進化を目指す。